ニューノーマルはポジティブなのか?
最近、巷で『ニューノーマル』が囁かれ、各局のテレビ局などマスメディアを始め、大手企業のみならず中小企業までも使っている。
この言葉を聴く国民の多くは、何を思っているのだろうか。
生活について、仕事について、育児について、健康についてなどなど個々によって思うことは違うだろう。
しかし、この言葉自体は新常態と訳される通り、新しく何かの要素について大きく変わることを意味していることには違いない。
この言葉は初めて出てきた言葉でないことも、知っている人は少ないだろう。
実は、『ニューノーマル』は過去に2回定義された。
この2回がどのようなきっかけで、どのような要素が大きく変化したかを振り返ることで、今後変化が迫られる可能性の高い要素について過去と比較することが可能だろうか。そして、対策することができるか考えてみよう。
1回目:2000年前半
・きっかけ:ネット社会の急激な普及
・初代提唱者:ロジャー・マクナミー
・変化ポイント:ネット社会の急拡大によりビジネスモデルやお金の流れが一変した。
このことにより、企業のビジネスモデルの大きな変化が必要となった。
直接的な影響は、企業に対してであった。
2回目:2009年
・きっかけ:リーマンショック後
・初代提唱者:モハメド・エラリアン
・変化ポイント:強烈な資本主義と金融の構造によってもたらされた危機に対して、
問題点などを議論しこれまでは軽視されてきたSDGsを始めとした
企業の社会的責任を意識しだすようになった。
こちらも直接的な影響は、企業と金融構造に対してであった。
今回は過去2回とは異なる変革
2回の変化ポイントで共通となり、今回と大きく違うものは人間にもたらされ変化を迫られた点と、ウイルスといった未知の脅威に対して変化を迫られている点である。
また、今回は直接的に企業に対しての影響のみならず国民自体も直接的な影響 が生じ、代表例としても生活様式の変革を行うことが必要とされている。
このことにより、今回も金融面や企業に対して直接的な影響が生じてはいるが過去の2回からも企業は変化に適応し、変化に取り残されないよう変革を続けていくといった従来の経済発展構造に何ら変わりはなく 比較的楽観的 に見ることができるだろう。
会社で変革を行っていく必要のある役職の方は、従来以上に加速化させていく必要があるがこれまで行ってきたタスクと大きくは変わらないだろう。
そして、問題となるのが
初となる直接的な国民への変革要素だ。
※働き方などは企業の変革によって間接的にもたらされてくるものであるので、ここでの言及は避ける。
直接的に変革が必要となるのは感染予防を始めとした、日常生活や習慣などだ。
だが、既に必然として大きな要素は身につきつつあるようにも実感できる。
その他、これからの変化に乗り遅れないために、情報の収集と正しい方向へ自ら見つけ多くの選択肢をつくれるように 危機感を持って情報収集や、なにより自分のスキルアップに臨んでおく とよいだろう。
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今回の事態が大きなきっかけであると認識することが自然で、このきっかけがポジティブかどうかは行動を起こす必要性に迫られるか、または行動を自ら起こすきっかけとなるかによって判断できそうだ。
まとめ
変化をあまり望まない国民性があるが、すでにコロナによる株の大暴落で株式口座の新規開設者数が過去最多を記録したことや働き方を見直したりと、自ら経済を始めとした多くの情報を得ることで、行動している人が増加していることは少なからず事実である。
その行動が生み出したものが、ポジティブな結果を生み出すかはまだ評価できないが、『ニューノーマル』といった変化ポイントに対して前向きな行動を起こしている人が多いことは、この言葉自体が行動に対して ポジティブに働いていると考える国民が多いと言えるかもしれない。